こども劇場の活動の1つの柱でもある「定期的・継続的に子どもとおとなが一緒に生の舞台を観る体験」をより深く、豊かにするために活動する専門部『子どもの舞台研究部』が、『令和2年度高知県安心子育て応援事業費補助事業』の助成を受け事業を行いました。
マイクロシアター・ベビー『そうぞうりょくのたね』
2021年3月16日(火)11:00開演、高知市文化プラザかるぽーと小ホールにて、<特別公演> OHオフィスによるマイクロシアター・ベビー『そうぞうりょくのたね』が上演されました。
0〜2歳のおやこ限定20組が対象で、前半は音楽にのせておくる積み木ショー、後半はヨーロッパ製の積み木体験の時間でした。
お母さんに連れられて来たのはねんねやハイハイの時期の小さな赤ちゃん、よちよち歩きの子、動き回りたい子、おしゃべりができるようになって言葉がたくさん出てくる子など、0〜2歳のいつ泣き出すか分からない小さな子どもたちでしたが、始まってみるとみんなが積み木のショーに釘付けになり、泣き出す子は1人もいませんでした。(開演直後にびっくりしたのか泣いた子が1人いましたけれど、すぐにみんな不思議な積み木の世界に惹き込まれていきました。)
積み木ショーは無言のまま始まりました。綺麗な色のふんわりとした布が手品のように演者のKUROさんの手の中で舞っています。不思議そうに見つめるおやこたち。オルゴールのBGMが心地良く、色とりどりの積み木たちがお花になったり蝶々になったり、と姿形を変えまるで絵本の中にいるようでした。ヨーロッパ製のおもちゃがたくさん登場し、結婚式やクリスマスなどを演出して楽しませてくれました。
後半の積み木体験では子供たちがたくさんの積み木に触れることができました。KUROさんが教えてくれた遊び方におとなも興味津々で、親子ともに夢中になって遊んでいました。
もう少し遊んでいたいと思うほど、あっという間の40分間でした。
KUROさんご自身も2歳のお子さまがいらっしゃるとお聞きしました。そのためか子どもたちに寄り添った優しい雰囲気で、心から楽しめる素敵な空間を作ることができるのだろうなと思いました。
積み木には無限の楽しみ方があり、そうぞうりょくを働かせ五感を刺激する不思議な力がありますね。改めて子供たちにそうぞうすることの楽しさをたくさん体験して育って欲しいものだなと思いました。
S.M
『そうぞうりょくのたね』交流会
2021年3月18日10:00〜11:30、東部健康福祉センター和室にて『そうぞうりょくのたね交流会』が行われました。参加者は会員2組、一般2組の4組の親子でした。ここにスタッフ4名が加わり12名で交流会が始まりました。
初めに、それぞれ自己紹介をして『そうぞうりょくのたね』を観たきっかけについて話しました。次に『そうぞうりょくのたね』の感想を言い合いました。
子どもたちが手品のような動きに見入っていたことや、歩くように動くおもちゃが面白かったこと、光る布にも釘付けだったことなど色々な感想をシェアしました。
その後、会員は入会したきっかけについて話し、話題は子育ての話へ。
2人のお子さんがいるお母さんと3人のお子さんがいるお母さんがいたので、子どもの歳の差についての話をしたり、県外出身のお母さんは同じ経験を持つお母さんからどんな風に子育てをしていたかの話を聞いたりと会話が弾みました。
その間に動き回る1歳児と2歳児はホワイトボードへ落書きを始めたり、走り回ったり、終始自由なムードでした。そんななか、残念ながら1歳児のお母さんは子どもが動き回るのに耐えられなかったのか先に部屋を出てしまいました。もう少しこの場の雰囲気が自由で気軽なものであることを説明していたらよかったなと少し反省しました。
子どもたちが騒がしくしていてもニコニコ笑って見てあげられるおとなたちがそばにいるので、自由に気楽にしていいんだよという環境がここ(高知市こども劇場)にはあるのですね。
Y.F