子どもとおとなが一緒に年4回、生の舞台(演劇・音楽・人形劇など)を楽しみます。
定期的・継続的に観るので、舞台鑑賞(定)例会と言います。
ホケキョ影絵芝居 『砂影じじいの昔話』が、高知市文化プラザかるぽーと小ホールにて上演されました。
【低学年プログラム】2022年3月13日(日)15:00・18:00開演『毛虫の旅』『悪いばあさんの話』
【高学年プログラム】2022年3月15日(火)19:00開演『はな』『いいじいさんの話』
インドネシアに 7 年以上滞在して学んだ伝統の影絵芝居ワヤン・クリを下地に、独自の影絵を追求する、人形遣い・晴琉屋(はれるや)フンさん。様々な手法に挑戦し、また公演方法も様々です。
そんなフンさんが現在挑戦しているのは人形ではなく、【砂影絵】。
独自の世界観を持ったストーリー展開と、作っては瞬時に消えていくガラス板上の砂の絵。
フンさんがガラス板上に砂(アフリカの赤い砂)をパラパラまき絵を作る様子と、それをプロジェクターで写した画面の両方が見られて、おもしろさが倍増するお芝居!
なりゆきの形のテキトーさがおもしろい?と言われるフンさんの砂影絵に期待が高まります。
まずは低学年プログラムの様子。
『毛虫の旅』は、砂絵と、色が透ける紙で作った得意の人形を組み合わせての影絵芝居で、チョウチョの色彩もきれいでメリハリが効き、ちいさい人にも分かりやすいお芝居でした。
『悪いばあさんの話』は題名から、何が起こるんだろうとおとなはちょっとドキドキ。
さすがのフンさんワールドの話の展開について行けた人も、ついて行けなくても楽しめた人もいたようです!
※この他にもいろんな例会当番があります!是非やってみてね。
高学年プログラムでは、始めにフンさんの話がありました。
「お芝居を観る時に、この作品に込められたメッセージはなんだろう?とか、どんな意味があるのだろうか?とか考えがちですが、それはやめてお話の世界を楽しんでください。この作品を観て、結末になんだこれ!?と思う人もいます。」
そんな心構えをして臨んだフンさん(ホケキョ)ワールド全開の時間。すべてを理解できなくても何か感性をくすぐられる、こんな体験をすることもおもしろい!と思える出会いでした。
『いいじいさんの話』は『悪いばあさんの話』と世界が交錯するように作られており、いろいろ想像して、観た後会話がはずみました。
ロビーに出ると、フンさん手作りの様々な飾り物が並び、どれもステキで悩みに悩んで買っていく子どもやおとなの姿もありました。
そしてこの時期ならではの、成長した中高校生・大学生が笑顔で語り合う姿が見られ、頼もしくもほほえましい春の例会場でした。みんな、元気でね!また戻って来てね!
ERI