子どもとおとなが一緒に年4回、生の舞台(演劇・音楽・人形劇など)を楽しみます。
定期的・継続的に観るので、舞台鑑賞(定)例会と言います。
2023年5月25日(木)19:00開演、高知県立美術館ホールにて、劇団仲間による《小学生以上例会》『給食番長』を上演しました。
人気の絵本シリーズが元になった作品です。信頼できる劇団仲間と、注目の若手・西上寛樹さんの脚本というだけに期待の多い作品でした。
原作のスピード感や元気なノリに加えて、笑いを大事に、人が演じてこそのリアリティ・説得力のある話に昇華されていて、盛り上がりがとても見事でした。
同じ役者さんが、小学生を演じたり、給食のおばちゃんおじちゃんを演じたりするのですが、さすがの演技力に惹き込まれて、どんどん気にならなくなりました。時には、おとながやってます感を活かして笑いに変える場面も。
またお米の神様達が番長を説得するのではなく、自分の頭で考えられるように仕向け、おばちゃん達の子どもたちのためにと給食を作る思いが伝わるような演出をされていました。全く説教臭くなくすっと心に入ってきて、さすがでした。
会場の子ども達の心にもきっと、ごはんを作ってくれる人への感謝の気持ちを感じさせてくれたのではないでしょうか。
当日ロビーのTSUTAYA中万々店さんの物販コーナーでは、絵本のシリーズやグッズなどを販売していて、沢山の人が立ち寄っていました。
その日の帰り道、一緒に観た子どもの友達も「これから残さず食べたいと思った」と心に響いていて、好きなメニュー等の給食の話題で盛り上がりました。
誰もが経験するであろう身近な「給食」がテーマで、子どもにご飯を作る立場になったおとなと、今給食を食べている子ども達が一緒に観るのにぴったりなお話でした。
子どもの舞台研究部 S.K
高知市こども劇場は会員制で運営しています。例会当番も会員が担っています。
いろんな当番があるので、ぜひ参加してね!