9月の舞台鑑賞例会『コメディー・クラウン・サーカス』の興奮も覚めやらぬうちに、またステキな舞台劇を迎える日が間近に迫ってきました。きたる11月7日(月)夜7時から、高知県民文化ホール(グリーン)にて、劇団仲間による舞台劇『空の村号』が上演されます。
この10月25日に発行された高知市こども劇場の広報紙『かんげきNEWS』では、劇団仲間の松野方子(まつのまさこ)さんに巻頭コラムをいただきました。松野さんは今回迎える舞台劇『空の村号』では演出を担当されました。
作品にこめた思いがわかりやすい言葉で表され、心に響く素敵な文章ですので、ホームページにも転載します。
【ひろげよう 気づきの輪】
“空”はとびっきり明るくひょうきんな小学5年生の男の子。
“空の村”は2011年3月11日東日本大震災によって起きた原発事故により故郷を追われた村。
“空号”は、空が作ったフィクション映画に登場する宇宙海賊船の名前。
その船に乗り空と仲間達は、自分たちの生活を狂わした相手『ジシン星人ガガゾゾボンバー』をやっつけにいきます。
「なぜやっつけたいのか?」このお芝居で知って欲しいと願います。そして物語の人物に寄り添ってみて下さい。実在する村の声です。
その声をどう受け止めるかは観て下さった方の「気づき」だと思うのです。知らなかったこと、知ったこと、感じたことは人それぞれ違っていていいし、違うことにも気づいて欲しいのです。
相手を知る。そこには「思いやる」心が芽ばえます。
あの大震災から今、何が変わって、何が変わらないのか・・・
自分には何が出来るのか。
劇団仲間は自分たちの出来る事として、子ども達の生きる力を信じ、「夢と笑いと希望」がある作品に出会いました。
そして未来を預かる大人として、子ども達に何を残すことが出来るのか、子ども達が安心できる居場所をどうしたら守れるのか、その「気づき」を“こいのぼり”に託しました。
子ども達が健やかに育つように願いを込めた“こいのぼり”
穏やかな風には伸びやかに、強い風に負けないよう前を向いていけるよう私たちは支えていかなければなりません。
思いっきり風をのみこみ、元気に大空を飛べるように!!
11月、高知の空に思いを込め“こいのぼり”を掲げます。
久しぶりの高知での公演、皆様と出会い、新しい「気づき」が芽ばえることを楽しみにしております。
舞台劇『空の村号』は今年45周年を迎えた高知市こども劇場の特別例会として、広く会員でない方にも参加して楽しんでいただけるよう、特別券を取り扱うことにしました。ペア券4,500円、ひとり券3,000円です。ぜひこの機会にお友達と、ご家族と、お誘い合わせの上ご参加くださいね。
(タケ)