『協賛広告』という形で高知市こども劇場の活動を支援して下さっている企業や団体の存在があります。
どのような方々がこども劇場を応援して下さっているのでしょうか……?
例会資料や広報紙など、一年を通じてこども劇場のいろんな場所で企業名を拝見していますが、活字だけでは触れられない「姿」を求めて、協賛企業の一つ『学校法人やまもも学園 芸術学園幼稚園』さまに会いに行ってきました!(以下、企業敬称略)
「会員を増やしていくことの大事さを感じます。」
本部長の大石真司さんの第一声は、高知市こども劇場の目指すところをしっかり理解してくださっているからこその言葉でした。
先日観劇に訪れた場所は、高知県内でも主要な都市であったはずなのに、中心商店街にも人影もなく、寂しく見えたそうです。そこにもかつては市民劇場やおやこ劇場などが主催する会があり、定期的に舞台を観ることの楽しさと重要性を考える人が集まっていましたが、人口(会員)の減少などとともに維持できなくなってしまったようです。そうした現実を見て、大石さんは、高知市こども劇場のためにも何かできないか、と強く感じたそうです。
「芸術学園幼稚園という名称のなかの『芸術』という言葉は、『発表する側と見る側がともに感動する』ということであり、相手がいてこそ、というところに深い意味があります。乳幼児期に、自然に触れる、生の舞台芸術を観る、表現をするという、直接体験を重ねていく中でこそ得られる様々なものや人とのやりとりが、長じて相手を思い考えて行動することのできる人に育つ大切なことなのです。」と児玉富貴子園長はおっしゃいました。
田んぼに入って『ぬるぬる感』を味わい、自分たちで育てた作物を味わうというような子どもにとっての直接体験と、保護者や地域のおとなに対する講演会などの啓発活動を同時に行っていく幼稚園のゆるぎのない姿勢は、次年度の入園児募集の際、わずか半日で定員いっぱいになったことからも、多くの人々の支持を受けていることがわかります。
広告協賛制度に初年度から参加してくださっている芸術学園幼稚園。次年度からは認定こども園となり、働くお母さんにも優しい、保育の温かさと幼稚園の教育力を兼ね備えた園を目指していかれるそうです。高知市こども劇場とともに、地域の身近な素晴らしい人たちをつなげて、仲間を増やし、『子ども子育て会議』地域版ともいえる支援センター的な役割を担っていきたい、と力強く語っておられました。
大石本部長(左) と 児玉園長(右)