子どもとおとなが一緒に年4回、生の舞台(演劇・音楽・人形劇など)を楽しみます。
定期的・継続的に観るので、舞台鑑賞(定)例会と言います。
2020年12月4日(金)、高知県県民文化ホール・グリーンにて、マリンバ・カンパニーによる小学生以上例会 『はねるマレットうたうマリンバ』を上演しました。
クラシックを届ける心は「武士の精神」?!マリンバ・カンパニー
マリンバ・カンパニーが高知市こども劇場にやってくるのは、今回が4回目。
全国でもこんなに呼んでくれた団体はいないと楽団も喜んで下さっていました。
マリンバ・カンパニーはクラシックの生演奏を子どもたちに届けることをとても大切にしていて、話題曲やアニソンの演奏は一切していないそうです。
コロナ禍でただでさえ呼ばれる機会が少ない中、アニソンの演奏をお断りしてはますます仕事を減らしていると、楽団代表でMCの村井克弘さんは冗談めかしてお話されていました。「武士は食わねど高楊枝」…村井さんが武士に見えました。
高知市こども劇場はちゃんと理解していますよ!
音楽の前では誰もが平等な「ひとりの人間」
何百年も前から愛され続けるクラシックには、やはり万人の心を惹きつける音色があります。
1/fゆらぎなど科学的根拠もありますが、そんなことは知らなくても、誰もが好ましいと思う音色がそこにあります。
「子ども向けもおとな向けもないと思っている」と村井さんも語っておられましたが、音楽の前では子どももおとなも等しく、ひとりの人間として自由にそれを受け止めます。
ましてや、何百年も前から演奏されてきた曲には、それを愛してきた人々の様々なアレンジや表現が層のように重なって、それはそれは奥深い趣が感じられるものです。
演奏が始まると子どもたちは、会場全体を包むように広がるマリンバの音色に耳を傾けていました。
赤岡騎手の観劇招待は14年目を迎えました
12月例会は毎年、高知けいばの赤岡修次騎手とその賛同者の和食仁志さん、吉本正仁さん、サニーマート労働組合さんが、高知市立高知特別支援学校の生徒さんとそのご家族、高知県立障害者スポーツセンター利用のご家族を観劇招待しています。
今年も招待された皆さんと一緒に生の舞台を楽しみました。
毎年、音楽・芸能・舞台劇・人形劇など違ったジャンルの作品を一緒に鑑賞します。
こども劇場の会員は、定期的に鑑賞会を行う中で舞台から「受け取るチカラや返すチカラ」はとても磨かれていますが、普段こうした鑑賞活動を行っていない高知特別支援学校や障害者スポーツセンターの皆さんが何の戸惑いもなく、私たちと同じように舞台とのキャッチボールを楽しんでいる姿にはいつも驚かされます。
14年ともに鑑賞してきて、それは彼らの「受け取るチカラや返すチカラ」がもとより豊かだからなのだろうという答えに至っています。
今年も忙しい中を縫って、赤岡騎手が来場して下さいました。どんなに忙しくても12月に来場して皆さんに会うことを赤岡騎手は大切にしてくれています。
また、赤岡騎手にとって、今年は大きな功績を挙げられた一年でした。
14年連続200勝達成の日本新記録樹立、高知けいば史上初の4000勝達成。
日本新記録は、赤岡騎手が社会貢献活動のパートナーとしてこども劇場と歩み始めた年からチャレンジが始まりました。1000勝から4000勝まで、私たちは全て応援してきました。
赤岡騎手は、いつも「この活動が勝利を積み重ねる原動力のひとつになっている」とおっしゃいます。
その言葉に、私たちの存在が誰かの役に立ったり喜びになっていることを感じ、こちらもチカラをもらいます。
今年でご招待の累計数は820人を超えました。
【byみさこ】
後日、ご招待の皆さんからお声をいただきました。
赤岡騎手とその賛同者の皆さんからご招待を受けた皆さんから声が届いています。
例会当日、入口付近に高知特別支援学校の楠瀬先生が立ち、参加する子どもたちに温かく声をかけておられた姿が印象に残っています。
障害者スポーツセンターの担当の方もお忙しい中、会場に足を運んで下さり、どのように子どもたちが参加しているのか見て下さいました。
高知特別支援学校、障害者スポーツセンターともに、参加者を繋ぐ窓口になって下さる方々がいらして、この活動の意義をご理解いただき力を貸して下さっています。いつもありがとうございます。
楠瀬教頭先生
とても素敵なマリンバの音色に,あたたかな気持ちになりました。楽しい時間を過ごすことができました。
子どもたちやご家族にとってもこのような演奏会には、なかなか来ることができないため、いつもながら良い機会となり、ありがたいと思っています。
また、本校中学部のコーヒーを記念グッズとして販売していただき、会場に素敵にディスプレイされていて驚きました。こんなにも大事にしていただき感激しております。