子どもとおとなが一緒に年4回、生の舞台(演劇・音楽・人形劇など)を楽しみます。
定期的・継続的に観るので、舞台鑑賞(定)例会と言います。
2021年1月22日(金)19:00開演、高知市文化プラザかるぽーと小ホールにて、<幼児例会> 影絵音楽団くぷくぷ『きんぎょがにげた』が上演されました。この作品は本来なら2020年5月に上演予定でしたが、コロナ禍で順延となり待ちに待った上演となりました。
首を長くして待ってた、2020年5月期<幼児例会> 『きんぎょがにげた』を、やっと観ることができました。「インドネシアの、伝統楽器ガムランとユネスコ無形文化遺産の影絵芝居ワヤン・クリ」は、エキゾチックな衣装と音楽、映像で、開始早々子どもたちの興味を惹きつけたようです。影絵の性質上会場が暗く、しかもマイクを通した人形遣いのイプラヒムさんの声が大きく響いたので、怖がってしまう子どももいましたが、3本立てのどの演目でも、ストーリーに反応する楽しそうな子どもたちの声がよく聞こえていました。特に、2本目の『きんぎょがにげた』では、すぐに歌を覚えて一緒に歌う子どもたちが出てきて、♪きんぎょがにげた どこにげたー?の曲がくりかえされるごとに、歌声が増えていきました。
1、2本目が影絵、3本目は人形劇でした。全部に共通して、ストーリーには関係なさそうな「グーヌンガン」というエキゾチックな人形が出てきました。役割としては、人形劇では物語中にも出てきましたが、物語の最後に「幕を引く」代わりに舞台中央に差すもの。影絵では、その形の影で海や空を表していました。グーヌンガンは、「山」の意味を持つ、インドネシアの人形劇(影絵含む)には欠かせない人形とのことです。
終演後、出演者の皆さんと少しお話しすることができたのですが、コロナ禍でずっと「子どもたちのナマの反応」と向かいあっての上演がなかったのだそうです。久しぶりにかわいい歓声に支えられてお芝居ができて、本当に楽しかった、手応えを感じたとおっしゃってました。会場の「子どもたち製作のきんぎょの影絵」(写真を撮られていました)や、小夜食の「田舎ずし」にもとても感激してくださってました。田舎ずしの「りゅうきゅう(はすいもの茎)握り」は、日本人のメンバーには「なんのネタが乗ってるかわからなかった」そうなのですが、インドネシア人のイプラヒムさんは「インドネシアでもよく食べるので」とすぐにわかったそうです。高知の文化は日本の他の地域より、インドネシアに近いところもあるんですねー。興味深かったです。
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