土佐チルの2020年度活動計画にあたり、創立50周年記念アートのデザインをしたいという声が上がり、2021年5月の50周年記念フェスティバルに向けて「土佐チルアート」を作ることになりました。
2020年10月にメンバー3人でこんなものを作りたいと構想を出し合いました。構想は、劇場のこれまでの活動写真でお祝いの文字を描き、これまで観た作品名をバルーンのように飛ばしたり、50周年記念キャラクターを施すというもの。
12月から翌1月にかけてそれをどのように形にすれば良いかいろんな人のアドバイスを聞きました。劇場でもお世話になっている藁工ミュージアムを訪ねて相談にのってもらったり、新しい劇場キャラクターの生みの親かわぞえうどうさんにも相談しました。
アドバイスを聞いた後、自分たちのやりたいことをまずは形にしようと、1月末よりミニチュアの雛形を作ることから始めることになりました。何回もミーティングを重ね、やりたいこと出来ないことを見極め試行錯誤を繰り返すうちに、最初は硬かったメンバー同士がどんどん仲良くなり活発に意見が出るようになりました。何より「楽しい〜」と言って作業ができたのが良かったと思います。
当初は劇場の中でも声がけしてたくさんの人に関わってもらいたかったのですが、コロナ禍で残念ながら断念。しかし友達や身近な協力者の力を借りたり、合宿の参加者にも手伝ってもらったりしながら、土佐チルアートはどんどん形になっていきました。
完成した作品は畳3枚ほどの大きなものとなり、フェスティバル当日は楽し気な活動写真や舞台作品名に多くの人が足を止め、お褒めの言葉もいただきました。
土佐チルアートを作ることで得た仲間との絆、信頼関係が何よりの宝物となったと思います。これからの土佐チルが楽しみです。
A.T