2021年5月1日(土)・2日(日) 高知市文化プラザかるぽーとにて
Let’s 5o!!みんなぁあつまれ~高知市こども劇場50周年記念フェスティバル~
(特非)高知市こども劇場 主催・(公財)高知市文化振興事業団 共催
を無事に開催できたことをご報告します!
多くの方にご来場、ご尽力いただき本当にありがとうございました。
『みる』をテーマにした10のプログラムの報告です。演目タイトルより各記事に飛べます。
作品報告
ポロンポロン
ロバの音楽座 対象:0~3歳児 5/1(土) 10:50~11:30 会場4
会場には、楽器を囲むように円形の席が用意されており、子どもたちが床に座れるように小さなマットが置いてありました。楽器も普段は目にすることのない様なものばかりで、始まる前からワクワクドキドキ。
入口からステキな装いの5人の音楽隊が入って来ると、子どもたちは何が始まるのか少しドキドキした様子。異国を感じる雰囲気に包まれて演奏が始まりました。
とても優しくて自然を感じる音色と柔らかい歌声、そして円を描く様に歩きながら演奏したり、音楽に合わせて軽やかに踊ったり、鮮やかなブルーのスカートをなびかせながら客席の前を通ったり、石を楽器にしてみたり、不思議な形の楽器を演奏したりと、とても楽しく中には音楽に合わせて踊り出す子どももいました。気持ちが温かくなる音楽に子どもたちも静かに、そして子どももおとなも和やかな空間を満喫していた様に感じました。
かっぱすいれん
ぱぺてあーKIYOMI 対象:幼児~小学校低学年 5/1(土) 11:30~12:30 会場B
会場の前には間隔を空けたござ席が並べられ、そこに子どもたちが次々に座っていき、会場はあっという間に満席に。KIYOMIさんは開演前から子どもたちに話しかけ、空いている席に誘導するなど楽しい雰囲気を作っていました。
上演内容は「ぼくのはな」と「かっぱすいれん」。
どちらも可愛らしい人形が生き生きと動いて喋り、物語の世界へぐいぐい引き込んでいきます。人形の動きに合わせて子どもたちの顔や視線が同じように動くのも見ていて微笑ましかったです。終演後は舞台で使っていた人形を間近で見たり、触れる体験もあって最後まで楽しめました。
馬頭琴とホーミー
「生音空間」岡林立哉 対象:全員 5/1(土) 13:00~13:30 会場4
LIVEが始まってすぐ、異国情緒漂う岡林さんのいでたちと迫力ある馬頭琴の音色に、観客は心を奪われていました。
ホーミーの不思議な歌が聞こえ始めると、隣の人と顔を見合わせる人、びっくりしている人…。みんな、岡林ワールドにどっぷりハマっていました。
岡林さんにはロビー交流でもLIVEをしていただきました。自然光の明るい光の中での演奏が、大草原を想像させてくれる岡林さんの世界と、とても似合っていました。
わいてくるくるおんがっかい
ロバの音楽座 対象:4歳以上 5/1(土) 14:00~15:15 会場C
2002年4月、かるぽーとのグランドオープン記念でコンサートをしたロバの音楽座。そのときには、こども劇場の子どもたちも手作り楽器でオープニングのお手伝いをしました。今回は高知市文化振興事業団との共催での50周年記念フェス。繋がりに感慨深い思いです。こども劇場の例会で何度も来高し劇場内のファンも多かったので、当日の会場には懐かしい元会員さんの姿も見られました。
古楽器とオリジナルの空想楽器とで奏でる、耳に心地良い優しい音に包まれ、癒しの時間を過ごすことができました。舞台のナチュラルカラーと更紗さんの踊りも、ロバの音楽座の音色にピッタリ。温もりある優しい気持ちになれる素敵なコンサートでした。
小さなショー☆タイム
人形劇団京芸 対象:幼児~小学生 5/1(土) 16:00~16:50 会場B
満員御礼で始まった『小さなショー☆タイム』は、音楽会と手品ショーの2本立て+ワークショップという豪華な構成でした。たった2人で演じているとは思えない賑やかさに、おとなも子どももあっという間に引き込まれ会場は笑いの連続に…。
終演後のワークショップでは作品のお披露目を希望する人が途切れず、おとなも名乗りを上げてしまうほど盛り上がりました。
人形劇団京芸の皆さんありがとうございました。次は、1年後の5月例会『火曜日のごちそうはひきがえる』でお会いしましょう。
ねずみのすもう
人形芝居燕屋 対象:幼児~小学校低学年 5/2(日) 10:00~11:00 会場B
この作品は腹話術の『ハロー!カンクロー』と人形芝居の『ねずみのすもう』の2本立てでした。
『ハロー!カンクロー』はハデでちょっと生意気な鳥のカンクローと燕屋さんのやりとりがとても軽妙。おかしなやりとりに子どもたちは笑いっぱなし。牛乳を飲みほすシーンでは「???」。ほんとに牛乳はどこにいっちゃったんだろう?
『ねずみのすもう』は一転、古典的な和風スタイル。肩からぶら下げた舞台上でお話が進んでいきます。お餅をつくところやぶっとばされたねずみが小さくなっていく場面では子どももおとなも大喜び。フェスティバルの他の演目の出演者も多数観に来られていて、会場は和やかな雰囲気につつまれていました。
2つの演目のインターバルでは、こども劇場のわらべうたチームが会場を盛り上げました。
ロビー交流でもカンクローを登場させ、ロビーも笑いの渦に!!
踊り.響き.かけまわる「ことばのもり」
中ムラサトコ&得居幸&サ々キDUB平 対象:全員 5/2(日) 11:10~12:10 会場C
ボイスパフォーマーの中ムラサトコさんと、コンテンポラリーダンサーの得居幸さんのコラボ作品が観たくて公演をお願いしました。フェスに向けてつくっていただいた作品です。
かるぽーとに下見に来ていただいた時に「この白い会場には照明が映える!」ということで、光作家のサ々キDUB平さんも加わることになり、とても面白い作品になりました。
当日は後ろで操作しているOHP(オーバーヘッドプロジェクター)の様子が気になっている子どもたちの姿も見えましたが、聞けばOHPを触る機会も設けることができるそうです。
当日参加できていない会員もたくさんいたし、事前にOHPのワークショップとか楽しそう!例会にもぴったりなのでは?とフェスが終わった後もワクワクが広がりました。
しばてんおりょうcompact
オフィスNG 対象:小学校低学年 5/2(日) 12:20~13:00 会場4 (※コンパクトver)
坂本龍馬にこだわって高知に移住、舞台作品を制作しているオフィスNGさんが、以前例会でも上演した人気作品を、コンパクトにつくり直して演じてくださいました。
しばてんに化けたい子ダヌキのおりょうと、ひょうひょうとした坂本龍馬の掛け合いが楽しく、子どもたちも笑顔で観ていました。
オフィスNGさんは、数少ない地元のプロ劇団であり、今回のフェスでは唯一の舞台劇作品でした。
笑劇☆紙芝居しばい
マーガレット一家 対象:4歳以上 5/2(日) 13:15~14:30 会場A
会場に入ると、軽快な音楽が流れていて、舞台の中央には荷台に紙芝居の台がついた自転車があり、何ともノスタルジックな雰囲気が漂っていました。
公演前の待ち時間の間、たっちゃんが「ろっかく」という昔からあるおもちゃで楽しませ、さらに、りさちゃんのギャグで会場を沸かせて、いよいよスタート。
始まってみると、ただの紙芝居ではありません!紙芝居とお芝居の融合!たっちゃんとりさちゃんが、声を張り、動き回って様々なキャラクターを演じ、お二人の演技に見入ってしまいました。何より、演じているお二人がとっても楽しそう!拾いきれないくらいのボケやギャグが散りばめられ、終始、笑いっぱなしの時間でした。
コメディ・クラウン・サーカス
ラストラーダカンパニー 対象:全員 5/2(日) 15:00~16:30 大ホール
たくさんの風船と絵で賑やかに飾られた、かるぽーと大ホールのロビー。フェスティバル最終の『コメディ・クラウン・サーカス』は、コロナ禍の入場制限いっぱいの観客で会場は賑わいました。
クラウンたちのお出迎えもあり、期待で胸もいっぱい、ドキドキワクワクの気持ちで席に着きました。
始まってみるとあっ!という間の1時間半でした。
5人のクラウンの息の合った楽しい技が次から次へと繰り広げられ、「危ない」と目を閉じ、歓声の代わりに「がんばれ~」「すごい!」と手を叩き、とぼけたふりに笑ってしまいました。
前列の席から振り返ると、楽しいドキドキワクワクの気持ちがいたる所からポッと湧き出ているように見えました。そして、その気持ちは会場全体に広がっていき、みんなの幸せな気持ちで会場全体が包みこまれたような、そんな感覚のある素敵なステージでした。
今回で、『コメディ・クラウン・サーカス』という演目は最後で、私たちのフェスで、その千秋楽を迎えられたことを、とても光栄に思います。ラストラーダカンパニーの皆さん、素敵なステージをありがとうございました。また会える日を楽しみにしています。
『みる』ことは、こども劇場がずっと大切にしてきたテーマ。
『みる』ということは、舞台の上と響きあうということ。
相手の表現を受け取る力、自分を表現する力を育みます。コロナ禍で生まれた人と人の距離のある新しい生活の中で、それは特に必要な力になってくると思うのです。
本事業は、以下助成金の協力を得て実現しています。
公益社団法人企業メセナ協議会 2021 芸術・文化による社会創造ファンド
四国労働金庫 社会貢献活動助成金制度
公益財団法人高知新聞厚生文化事業団 事業助成
高知市こども劇場創立50周年記念事業
フェスティバル実行委員会