2020年に20周年を迎えた認定NPO法人 NPO高知市民会議が、記念事業の一環として、高知県で活躍する社会貢献団体の活動を支援するアワード『こうちNPOアワード2021』を創設。初年度となる今回は「つながるチカラ」をテーマに団体募集をしていると聞きつけ、半世紀以上にわたり、人とのつながりを原動力として活動してきた私たちが応募しないわけにはいかないと、張り切って応募しました。
そして、2022年2月26日(土)高知県民文化ホールにて行われた公開審査会を経て、高知市こども劇場が「こうちNPOアワード部門」において奨励賞を受賞!創立50周年記念年度の最後に、嬉しいニュースとなりました。
以下、公開審査会の場に挑んだ我が劇場理事S.Sさんの臨場感あふれる報告を掲載いたしました。彼女の思いの詰まった文章を読み進めながら、喜びを共に分かち合いましょう!
『こうちNPOアワード2021』のプレゼンを担当して
実は、プレゼンを担当したい!と手を挙げたわけではなく、そのときの私にできることが、当日会場に足を運ぶことくらいだなと思って軽い気持ちで名乗り出たのが最初でした。
しかし、ふたを開けてみると、プレゼン資料の作成&当日審査員の方々の前でプレゼンする大役を請け負うことになり、これは大変だ……とドキドキしたのを覚えています。
けれど、やるからには精いっぱいこども劇場の魅力を伝えようと決心!なにより応募申請書を担当した方々の熱量が伝わる文面に大きな刺激をもらいました。
とはいえプレゼンの規定時間は3分。これは短いです。伝えたいことがたくさんあるのにそれをどう凝縮するべきか悩みました。そこでひとりで悩んでも悶々とするだけなので会員歴の長い先輩会員さんに話を聞いてもらったり、アドバイスをもらったりして少しずつ、このNPOアワードでなにを伝えたいのかを自分なりにまとめていきました。
今回のNPOアワードのテーマは「つながるチカラ」です。高知市こども劇場がたくさんのつながりがあって50周年を迎えられたことを伝えようと決めました。
コロナ禍という状況を鑑みて、プレゼンは会場かオンラインか選べましたが、審査員の方々の顔を見て直接お伝えしたい気持ちがあって、会場に足を運ぶことに。
当日、審査会会場へ一緒に行ってくださったのは応募申請書の作成に携わったベテラン会員さん。これで私の気持ちはすごく楽になって、緊張しつつも少しだけこの経験を楽しもう!という余裕も生まれてきました。
NPOアワードは高知市こども劇場を含め10団体がエントリーしていました。どの団体も情熱を持って活動しているところばかりです。
いざ本番。およそ10名の審査員の方々の前で、緊張しながらもプレゼンを披露しました。声は震えるし、心臓はバクバクですが、熱意だけは伝わったと思います。
その後の質疑応答では、こども劇場の50周年を通しての質問があったりしましたが、ここはベテラン会員さんがばっちりフォローしてくださり、自分たちでは満足のいくプレゼンができたと思います。自分たちの順番のときにしか会場に出入りできなかったので、他団体のプレゼンを聞けなかったのは残念でした。
結果、奨励賞をいただき嬉しくて有り難い反面、大賞、準大賞に至らなかったのは悔しい気持ちもあります。ですがとてもいい経験になったのと、自分たちの団体がこうした形で評価をいただけたのはすごく幸せです。
最後に、受賞された他団体の皆様、おめでとうございます!この経験を活かしつつ、高知市こども劇場も「つながるチカラ」を原動力にこれからも頑張っていきたいと思います。
高知市こども劇場は市民活動団体です。
みんなが少しずつでも力を出し合いながらでなければ存在できません。創立51年の歴史の中で、個人、団体、企業など様々なつながりが私たちの力の源でした。
近年、PTA活動や町内会など、これまで生活に不可欠と思われていたつながりさえも難しくなっていると聞きます。
今回の受賞で、人とのつながりを原動力に半世紀以上続いた私たちの存在に光を当てていただき、市民活動の原点とは何か、原動力とは何か、考えていただくきっかけになれば幸いです。