高知市こども劇場では、子どもとおとなが一緒に年4回、生の舞台(演劇・音楽・人形劇など)を楽しみます。定期的・継続的に会員が集って観るので、舞台鑑賞(定)例会と言います。
【幼児/人形劇】
さんまいのおふだ(人形芝居 燕屋)
併演は腹話術『ハロー!カンクロー』
2024 年 3 月 15 日(金)19:00 開演
高知市文化プラザかるぽーと 中央公民館11階 大講義室
※3月期例会の日程が変更になりました。
作品紹介
脚色・演出・出演 : くすのき燕 美術 : 沢 則行
『さんまいのおふだ』
日本の民話をもとにした楽しい人形劇
小僧さんは裏山に栗ひろい。和尚さんの言いつけをきかずに山奥へ。
そこには恐ろしいやまんばが!
小僧さんは無事にお寺に逃げかえることができるのでしょうか?
子どもたちの大好きなお話を、スリル満点、抱腹絶倒、奇想天外の人形劇にしました。
ひとりの人形つかいが、人形だけでなく、ハーモニカ、布、木魚、番傘、お客さんまでつかいます。大道芸の雰囲気をお楽しみください。
肩掛け人形芝居は、室町時代から江戸時代まで行われていた、日本古来の芸能を現代に復活したものです。
くすのき燕さんの紹介
NPO法人日本ウニマ[国際人形劇連盟日本センター]副会長
日本人形劇人協会会員
全国児童青少年演劇協議会会員
全国専門人形劇団協議会加盟(人形芝居燕屋として)
1961 年 東京都出身
1985 年 信州大学人文学部心理学専攻卒業
1987 年 プーク人形劇アカデミー卒業
出演・作・演出・制作・海外劇団の招聘など人形劇の領域を幅広く経験。そのフィールドも、こども劇場・おやこ劇場・幼稚園・保育園・学校・図書館・病院から神社仏閣教会・博覧会・市民祭などのイベント会場、ビデオやテレビと広く、国の内外を問わない。現在、長野県内はもとより、全国で人形劇の上演、ワークショップのほか、映像出演や他劇団の演出を多数行うなどの多面的な活動を展開中。
高知市こども劇場と燕屋さん
高知市こども劇場と燕屋さんの出会いは 2012 年 3月 の幼児例会『ねずみのすもう』でした。初めて見る肩掛けスタイルの人形劇(燕屋さんは人形芝居といいます)に、子ども達は興味津々。そして、その独特の演技におとなまでもが大喜び。燕屋さんが大好きになり、その3年後の 3月 には『さんまいのおふだ』で来ていただきました。
そして、今回 4 回目の登場では、『グリムのかばん』(小学生以上対象) と『さんまいのおふだ』(幼児対象) の 2 作品で会員全員を楽しませてくれることになりました。
燕のちょっと長いひとりごと
僕のかかわる作品の客席には多くの子どもたちが座ってくれます。うれしい事です。「芝居を観れば、いい子に育つ。」なんて、物事は単純ではありません。
子どもたちは、家や学校はもとより、この複雑な社会の中で育っているわけですから。しかし一方、芝居を観ないで育ってしまうというのは、とても残念な事だと思います。
『人間がつくったものの中で素晴しいものベスト 10! 』、少なくともベスト 20 ぐらいを挙げれば、舞台というものは、必ずその中に入ってくるもの。
それを知らずに育つというのは、いかにももったいない。芝居のない人生なんて味気ない。芝居のある生活の方が、圧倒的に豊かな人生だ。そんな風に思います。
『ゆいの会』の主催で、僕は年に数回、小児科病棟での上演をさせていただいています。この会は、全国の病院で闘病中の子ども達へ、プロのパフォーマンスを楽しんでもらう目的でつくられた会です。そこで出会った子どもたちの中には、僕の人形劇が、人生でただ一度の演劇体験となってしまう子もいます。それは本当に残念で悔しい事です。でも、もしこの活動がなかったら、その子は人形劇、演劇というものと出会わずに一生を終えた。その一回が、僕の芝居でよかったかどうかという事はさておき、人形劇というものを体験した事は、彼らの人生を少しだけ豊かにしたのではないかと思うのです。(勿論、そのような子ばかりではありません。元気になって、僕の公演にわざわざ足を運んでくださった親子もいらっしゃいます。本当にうれしいひと時です。)
演劇を観るという中で、想像力や感性が育つ。そういう側面も勿論あります。この事は、もっと声を大にして、世間に伝えるべき事なのだろうと考えています。しかし、ずっと単純に「芝居は人生を豊かにする」という事、そのものの意義を、評価してもいいのではいかと考えています。この国が豊かになろうと頑張ってきたのは、子どもたちを塾に行かせるためやゲームを楽しんでもらうためではなかった。そんな気がします。
「さんまいのおふだ」前回(2016 年 3 月 5 日)の感想より抜粋
2歳の二男が、終わった直後に「たのしかったぁ」と言いました。こんなに、最初から最後までこどもからおとなまで笑いっぱなしの、そして、役者さんと距離がこんなに近いお芝居は初めてでした。(おとな)
親子でとても楽しみました。江戸時代のようなコスチュームもすごくよかったです。(おとな)
わたしのいちばんおもしろかったことは、カンクロウくんと、はてしないおはなしです。でも、さんまいのおふだのときは、おばあさんがへんしんするところです。そのときは、びっくりしました。
〜舞台を楽しむために〜
新型コロナウイルス感染対策について
マスクの着用が個人の判断に委ねることが基本となりました。
高知県の指針に基づき、引き続き感染対策に気をつけながら例会・イベントなどを実施していきます。
今後の感染状況によっては変更となる場合もあります。
特定非営利活動法人 高知市こども劇場
高知市八反町2丁目17-6
TEL:088-879-7160 FAX:088-879-7161
E-Mail:npokgkochi@mc.pikara.ne.jp
開局時間
火曜日~金曜日 10:00~18:00
土曜日 10:00~17:00
(日、月、祝日および例会翌日は閉局)