高知県では、文化の振興・国際交流の推進・環境の保全および県民生活の向上に顕著な功績があり、その活動を概ね10年以上行っている(但し、先導的または先駆的な活動はこの限りではない)個人または団体の推薦を公募し、その中から高知県文化環境功労者を選出し、毎年表彰を行っています。
2024年度の推薦公募において、高知市こども劇場が赤岡修次騎手を推薦したところ、その功績が認められて第29回高知県文化環境功労者(文化の振興部門)として表彰されることになりました。
推薦理由となった功績は、赤岡騎手が2007 年より、高知市こども劇場の年末舞台鑑賞公演に高知市立高知特別支援学校の生徒と家族や高知県立障害者スポーツセンター利用の家族などを招待する活動に取り組んでいることです。昨年、招待者数のべ 1,000 人超えの節目を迎えたことが応募のきっかけとなりました。
長年にわたり、障害のある子どもたちとその家族へ芸術文化に触れる機会の創出を行っており、高知県における文化の振興への貢献が認められ、この度の受賞となりました。
表彰式は 11 月 22 日(金)14 時から高知県庁第二応接室で行われ、推薦者の高知市こども劇場理事長と推薦書類担当者、高知県競馬組合の広報の方も出席し、赤岡騎手の受賞を見届けました。
式を前に、赤岡騎手は「今までいろいろな賞をもらったけれど、今回は特別に緊張している」と私たちに話してくれましたが、その表情はいつも通り穏やかで、笑顔が浮かんでいました。
赤岡騎手の他に2名と1組の受賞者がおられ、式中で受賞者ひとりずつが思いを述べる機会がありました。
赤岡騎手は賞への感謝と共に「たくさんの方の協力とご支援があってのことなので、僕だけではなく協力してくださった皆様といただけたものだと思っています。これからも騎手を続けていく限りは賛同者の皆様と一緒にこの活動を続けていきたいと思います」とおっしゃっていました。
私たちは今回の推薦作業を通して、赤岡騎手の今までの騎手としての経歴や、舞台鑑賞招待活動を継続してきた想いに改めて触れ、再度実感すると共に尊敬の念を抱かずにはいられません。
赤岡騎手の招待によって、生の舞台を観た子どもたちやその家族の支えになる体験として残っていたらと思うのと同時に、どんな状況でも諦めずに継続する赤岡騎手自身の姿を見て、なにかを感じ取ってくれたらと思いました。
高知市こども劇場としても、引き続き子どももおとなも一緒に、生の舞台を鑑賞できる場を作り続けたいと思います。
今年の招待舞台鑑賞公演は、12 月 5 日(木) 高知県立県民文化ホール(グリーン)の『はねるマレット うたうマリンバ 3 人編成 ver.』です。
残念ながら、当日は県外レース遠征のため赤岡騎手はご来場いただけませんが、メッセージを寄せてくださることになっています。
理事長 霜田 沙衣